Mice Advent Calender : 04 人はなぜ遅刻するのか?
この記事はMice Advent Calender 2017 の4日目の記事です。
人はなぜ遅刻するのでしょうか?
どうやら、私は一般の方と比べると遅刻が多いらしい。そんなことを感じながら冬を迎えています、tapEです。
さて、皆さん、遅刻した経験はございますでしょうか?
私の初めての遅刻は記憶の限りで遡れば、幼稚園の年中まで遡ります。それ以来、一般の方よりはどうやら遅刻の多い人生を送ってきたようです。なぜ?遅刻が多いということをここまで軽視してきたのでしょうか。
「類は友を呼ぶ」
そう、私の周りには僕を超える遅刻のスペシャリスト達がいたからです。彼らがとんでもなく遅刻をするため、僕は普通だと勘違いし続けてきたのです。そんな彼らおよび私自身の経験から、本日は「人はなぜ遅刻するのか?」に迫っていきたいと思います。
※筆者は遅刻するタイプの人間なので、遅刻しない人の情報、意見に関しては信頼できる友人の情報を基に構成しております。そのため、間違った見解である可能性がございます。ご承知ください。
1. 「遅刻」とは?
そもそも遅刻とはなんでしょう。この問いに「は?」と真顔になったあなたはきっと大丈夫です。「何分までなら許されるってことかなぁ...」って思ったあなた、あなたですよ!あなた!!!
ち‐こく【遅刻】
[名](スル)決められた時刻に遅れること。
(デジタル大辞林より)
遅刻する人にありがちな特徴なんですが、そもそも決められた時刻に間に合う気がないというものがあります。「いやいやいや、遅刻する気はないよ」と思っているかもしれませんが、遅刻しない人はそもそも「遅刻したらどうしよう?」ではなく、「遅刻しないためにはどうするか?」という感情が先行するはずです(ソースは遅刻しない友人から)。このようにそもそも深層心理、意識の奥深くから遅刻者は遅刻を始めているのです。ではそんな彼らが持つ特徴を見ていきましょう。
2. 遅刻する人の特徴
遅刻する人にはある共通する特徴があるのではないかと思います。その特徴が現れる時期で大別すると以下の3つに分かれると考えられます。
・就寝前
・起床後
・布団脱出から目的地まで
遅刻には寝坊からくる遅刻とそうでないものからくる遅刻があります。本記事では主に寝坊からくる遅刻について書いていきますが、「布団脱出から目的地まで」の項は布団脱出を出発予定時刻に変換していただければ、寝坊に限らず遅刻者全体に共通する部分だと思いますのでそこだけ読んでもらっても遅刻者の遅刻メソッドが垣間見られるかもしれません。
では、この3つについて詳しく見ていきたいと思います。
2-1. 布団脱出から目的地まで
最も治しやすいこの項目から紹介していきたいと思います。布団から出て目的地までの道のりで遅刻することなんてあるの?という方、いるんです!遅刻者にはそんなミラクルを起こす逸材がいっぱいいるんです。
①そもそも準備してない
ここで発生する遅刻者の多くはそもそも出発の準備を朝起きてから、しかも、一からすることが多いです。こういうタイプの人は遅刻もしますが、忘れ物も多いという特徴もあります。
②行き方を知らない
これも上と同じ匂いを感じますが、そもそも目的地まで家から何分かかるか?どの交通機関で行くのかを調べずに家を出る遅刻者の方々もいます。「いや、そんなんアプリで調べたらすぐやん」って思う方、調べた時にはもう理論上定刻に着くことが不可能な場合もあるです。遅刻者ミラクルですよね。
③地図よりも勘
さて、目的地の最寄り駅に着きました。いざ目的地まで出発です。土地勘のある場所ならば勘で最短ルートを通ることは可能でしょう。しかし、土地勘のない初めての場所ならばどうでしょう?かなり難しいですよね、そういう時って地図アプリや掲示板等を見ますよね?
いや〜〜、見ないんだなこれが〜〜。遅刻者の方々には、なぜか文明の利器である地図アプリを信用せず(というかそもそも見ない)、古来から伝わるアナログの地図も見ない(というかそもそも見方を分かってない)という剛毅な方々がいらっしゃいます。
一般の方にはわからない感覚かもしれませんが、彼らは自分の野性を以ってして目的地に到達しようとしているのです。身体にジャイロでも積んでるんですかね?
これら①~③の項目に当てはまる人は、寝る前にちゃんと行く準備(服と鞄、経路)をし、そこから逆算した時間に起き、いざ最寄り駅に到着したら、地図アプリを起動しましょう。これだけでグッと遅刻頻度が落ちるはずです。
2-2. 就寝前
ここはほぼ不治の病と化している人も多い大本命中の大本命。遅刻者の大半はこの条件を満たしています。
「就寝時刻が遅い」
この原因が遅刻の約6割を決定しているのではないかと私は推測しております。えっ?そんな簡単なことなの?って思われる方も多いと思います。そうです。こんな簡単なこともできないんです。なぜ決まった時間までに寝るという 簡単な ことができないのかについて考えていきましょう。
⓪そもそも寝る気がない
寝るためにはどうすればいいか?寝るためにはどんなことをしてはいけないか?
詳しくは後日公開されるであろう Mice部長いしかわ氏の「睡眠導入ブログ」をご覧ください。
私から言えることとしては、寝る前にTwitter、discord、Skypeはダメです。
①脆弱な生活リズム
日が昇ってから寝て、日が沈むとともに起きているようでは遅刻云々の話ではありません。また、ここまで酷くはなくとも、「今日はお昼まで寝ちゃったから作業時間を伸ばすために夜遅くまで作業しちゃおう」とかやってませんか? その押して作業した分だけ起床時刻が遅くなるか睡眠時間が減ります。起床時刻が遅くなれば生活リズムは後ろに倒されますし、睡眠時間が減れば作業効率が落ち結果として夜まで作業を抱え込むことになってしまいます。生活リズムはしっかりと固定しましょう。
②過度な昼寝
昼寝(ひるね)は、昼食後の仮眠のことである。午睡(ごすい)ともいい、南欧ではシエスタとも呼ばれている。15~30分の仮眠が脳を活性化するという研究結果が出ている。
(Wikipediaより)
これも生活リズムがゴミ案件なんですが、昼寝というのは適度に本睡眠以外に睡眠をとることであって、本睡眠の3割近くも寝ることではありません。それほどまでに寝てしまうと一体どちらが本睡眠やらという自体になってしまい、本睡眠をとるべき時間に眠れなくなってしまいます。参考文献にも記載されていますが、適度な昼寝には3つの条件があります。
(ⅰ)適切な時間
これは個人差があると思うのですが、私の場合ですと15分〜30分くらいだと思います。これ以上寝てしまうと目覚めが悪く、作業効率を上げるための昼寝であるという目的を達成しません。
(ⅱ)適切な時刻
昼寝をすべきなのはあくまで "昼食後(一般的には12:00〜14:00)" であって「眠いから寝る」なんてことをやっていては生活リズムゴミ男になってしまいます。また、生活リズムゴミ男にありがちな案件として昼食後が既に14:00を過ぎているという案件です。この場合は大人しく昼寝は諦めましょう。あなたには昼寝もシエスタもする資格はありません。幼稚園児にすら与えられていることがある昼寝という権利があなたには無いのです。それほど生活リズムゴミ男の人権は低いのです。自覚しましょう。
(ⅲ)適切な場所
これは参考文献には無い私が得た知見なのですが、昼寝をする場所は本睡眠するような寝心地のいい場所は避けましょう。いつも夜ベッドで寝ているならば、そのベッドで寝ることはやめた方がいいということです。これには2つ理由があります。1つは、人間は眠る場所を覚えている説です。旅行先ではなぜか早く起きれることがあるという経験をしたことがないでしょうか?おそらく、いつもとは違う環境で、警戒心が高まり、起きやすくなっているのではないかと考えられます。このことから、本睡眠をとる場所とは違う場所で睡眠することにより、目覚めをよく昼寝をできるという算法です。
もう1つは、寝心地が悪い方が起きやすいということ。これは寝心地が良すぎる場所(ベッド、布団など)で寝ると寝心地が良く、深い睡眠に入ってしまい、起床が困難または不快になってしまうのを避けるためです。個人的には机にタオルを敷いて突っ伏して寝るのがおすすめの昼寝法です。
(前知識: 昼寝前に飲むコーヒーは昼寝後の作業効率を高めるゾ)
「本睡眠とか昼寝の条件とか関係あらへんやろ!大事なのは合計睡眠時間や!」
③睡眠時間ベースで考えがち
①でも少しこの考え方には触れましたが、遅刻者の多くは上記のセリフのように睡眠時間ベースで物事を考えることが多いです。これが最もダメな考え方だと僕はこの短い人生で学びました。睡眠において時間は大切な要素ですが、時間だけが全てではありません。 睡眠時刻 も大切なのです。過去に私も上記のセリフのような思考に至り、19:00-23:00と4:00-7:00に分けて生活してみた(実験期間約3ヶ月)のですが、脳や身体(特に食欲)がうまく"朝"というものを認識しなくなり、効率という意味では、あまり良い結果は得られませんでした。(見たい深夜アニメが全てリアルタイムで観られるというメリットはあった)
睡眠には1日という単位の最後尾を脳に示す役割もあるのだということも忘れてはいけません。
2-3. 起床後
最後は一般の方でも陥りやすい起床後のトラップ
「二度寝」
です。これはちゃんとした時刻に寝ていても、してしまう人はしてしまうものだと思います。睡眠時間も睡眠時刻も完璧だとすると何が原因でで二度寝してしまうのでしょうか?二度寝してしまう人に足りないもの、それは
「「起床への意志」」
です。
「おいおい、根性論かぁ?」と思われるかもしれません。はい、根性論です。
では、そんな根性の足りてない二度寝キッズが持っている特徴を紹介していきたいと思います。
①多重アラーム
目覚まし時計や、スマートフォンのアラーム機能を使って起きている方も多いと思います。というかほとんどではないでしょうか。では皆さん、合わせていくつのアラームをかけていますか?3つも4つも重ねがけしていませんか?「多いに越したことないやろ!そんだけ起きれるチャンスあるんやし...」
1度目の目覚ましで目が覚めた後、眠気まなこで「いや、次のアラームまで何分かある、それまで寝よう」なんての繰り返してませんか?その甘えた考えが二度寝を引き起こし、絶起を生むのです。一つのアラームに命を懸ける!それくらいの気持ちを我々遅刻者は持たなければならないのです。
ある人、弓射ることを習ふに、諸矢をたばさみて、的に向かふ。師のいはく、
「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。毎度、ただ、得矢なく、この一矢に定むべしと思へ。」
(徒然草『ある人、弓射ることを習ふに』より)
②過度な余裕
これも本質的には①と同じなのですが、余裕を持ちすぎた起床時刻を設定していませんか?。例えば、7:00に家を出なければならないとき、目覚ましを5:00にかけるっといった具合です。本当に2時間も必要でしょうか?きっと前日準備がしっかりと整っていればそこまで必要ないはずです。するとどうなるか?
5:00 アラームが鳴る
僕「はぁ..5:00かぁまだ寝れるな」
アラームを止める6:00 アラームが鳴る
僕「はぁ...6:00かぁまだ寝るかなぁ」(←本当に家を出るまでに必要な時間を見積もっていないためまだ寝れると判断してしまう)
アラームを止めて再度就寝7:00 アラームが鳴る
僕「はぁ?出発予定時刻なんやが?????」
アラームを投げ飛ばす
というような事態になります。アラームをかける時間を早く設定しすぎると心の弱さを突かれて二度寝しがちです。「いや、起きるやろ、普通」って思っている方、僕たちは普通(アマチュア)ではありません、プロです。簡単なことでは起きません。少しでも寝ていられるなら寝てやろうという強い意志を魂レベルで刻まれているプロ遅刻者です。だから、本当に切羽が詰まるまで起きません。ですから、起床時刻は余裕を持ちすぎずに、この時間なら起きなきゃやばいと思える時間に設定しましょう。もちろん、少しは余裕があったほうが好ましいでしょうが、そんなのんきなことは多少なりとも事態が好転してから考えるべきです。四の五の言わず、布団から出ましょう。「起きた」という言葉は目が覚めて布団から出たときに初めて使っていい言葉なのです。まずは、「起きる」ことから始めましょう。
3. まとめ
ここまでの話を総括すると、寝坊しないためには、規則正しい生活をし自分を律して生きていかねばならないということが言えると思います。
もう今更、遅刻癖を治したってどうにもならないよと諦めてはいけません。思っている以上に遅刻がもたらすデメリットは大きいです。特に僕が大きいと感じているのが情報の非共有と信頼度の低下です。遅刻によって自分がいなかった間にも会議や、楽しいイベントごとは過ぎ去っていきます。会議であればその間に決定された事項は聞かなければ手に入れることはできませんし、その時の会議の雰囲気(これも重要なデータの一部)も知ることができません。イベントであれば、そのイベントを振りかえった時に自分一人だけがその遅刻した部分を知らないため、思い出話に水を差すことにもなります。また、一般的に遅刻は「自分を律することのできないダメな人である」という印象を与えます。これは信頼関係を築くうえで障害となったり、第一印象を悪くします。このような例以外にも、遅刻がもたらすデメリットは非常に大きく、多岐に渡り、遅刻癖を治すのに遅いなんてことは微塵もないことは明らかです。めんどくさいという理由以外にやらない理由が見つからないのであれば、やるべきです。
遅刻者の皆さん。今一度、自分の遅刻癖と闘ってみませんか?
当たり前のようなことを長々と書いた記事にお付き合いいただきありがとうございました。明日のMice Advent Calendarは、遅刻ばかりする僕を支えてくれたもう一人の2017年度副部長(通称: ぬぬぬ )の「ちょっと進捗&プチライフハック」のお話。
4.余談
ここからは無駄で必要なくて蛇足でキモくてオタクな話。
実際問題、夜更かしをしないというのは難しい話で、多少夜更かししても朝起きられるような環境を構築するのが現実的では?というのが僕の短くも儚くもカナシ人生で得た知見です。では、寝不足状態でも朝から元気に頑張って布団から脱出できるのか?
簡単なお話です。オタクには簡単にテンションを上げれる魔法があるのです。
そうアニソンです。今期の気に入ってるアニメのOPをアラームに設定するもよし、昔からのヒットナンバーを設定するもよし、それはオタクそれぞれです。
大好きな音楽が耳元でなっているのに、起きないなんてオタク失格ですよね?
このメソッドは割と効果があって、50%近く遅刻を防ぐことができました(当社比)。また、僕はどちらかというとキモいタイプのオタクなので、「この曲いいよね?ね?ねねね」って人に知ってもらいたいので、なうぷれ等を使って今日のアラームに設定した曲は何だったのかを発信することを目的に朝起きるというのも面白いかなぁと思っています(これをみんながしてくれていると毎朝TLを見るのが楽しみになるのでやってほしい)。さぁ、みんなで始めよう楽しい健康オタク生活!!!